S P E C I A L P R O G R A M

本 部 企 画

O V E R V I E W

開催概要

本大会の本部企画として、基調講演およびシンポジウムを開催いたします。テーマは「武道による『復興支援』と心身のケア」です。
会  場
東北学院大学 五橋キャンパス
開 催 日
令和8年9月9日(水)
基調講演
13:15 〜
シンポジウム
14:30 〜
K E Y N O T E

基調講演

武道の精神的健康増進作用に関する脳画像研究
― 災害復興と脳科学からみる武道の精神力 ―

講師藤原 広臨(京都大学)
S Y M P O S I U M

シンポジウム

武道による「復興支援」と心身のケア

司会大塚 真由美(東海大学)/ 田井 健太郎(群馬大学)
発 表 者
小崎 亮輔鹿屋体育大学
柔道の稽古が育むSOC(ストレス対処能力)― 長期実践者にみる健康保持能力と"心の復興"への示唆 ―
谷木 龍男東海大学
東日本大震災における空手道を通じた草の根支援活動 ― 空手道とリラクセーション(自律訓練法)―
大友 崇東北高等学校
被災の立場からの復興の現実と武道が果たした役割
C O N C E P T

企画の趣旨

 日本武道学会第59回大会が、東北学院大学を会場として開催されるにあたり、本部企画のテーマとして「武道による『復興支援』と心身のケア」を掲げることにしました。奇しくも東日本大震災から15年の節目を迎えております。未曽有の災害により深刻な被害を被った地域社会に思いを寄せ、同時に生活の基盤の再建だけでなく、喪失や不安を抱えながらも日常を取り戻すべく力強く歩みを進めてこられた人々の「心身の復興」の軌跡を改めて見つめ直し、そこに武道が果たしてきた社会的役割を再考しようとする試みです。武道における心身の修養をとおして、私たちは、自己を律し、他者と向き合い、逆境を乗り越えようとする力を得てきました。そのような実践文化としての武道は、人知を超えた自然災害と関連の人災によって深く傷つけられた地域と人々の復興の歩みにどのように役立ってきたのか、また、今後、復興支援の観点において、どのように寄与しうるのか、多角的に検討できれば、と考えます。

 基調講演では、脳科学の立場から武道の有するパワーについてご講演いただきます。続くシンポジウムでは、柔道の稽古が育むストレス対処能力に関する研究の立場から、武道が人々の心身の健康やその回復にどのように寄与してきたのかをご発表いただきます。そして、空手道とリラクセーション技法等を組み合わせた復興支援の実践についてもお話しいただき、さらには、被災地における被災者の立場からの復興の現実と武道が果たした役割についてうかがいます。総合討論で災害とそこからの復興を通して見えてくる武道の社会的役割の可能性を共有するとともに、今後、武道が社会に向けて何を発信し還元できるのかを議論したいと思います。

企画委員会大石純子(委員長)、増地克之(副委員長)、大塚真由美、田井健太郎、松井崇、池田孝博、軽米克尊(幹事)