会長就任にあたりまして

明治大学 国際日本学部 長尾 進
このたび、令和8年(2026)4月をもちまして会長(令和8〜10年度)に就任させていただきました長尾でございます。就任にあたり一言ご挨拶申し上げます。
日本武道学会は、昭和43年(1968)2月3日に設立されました。昭和39年(1964)オリンピック東京大会における柔道の採用を契機とした内外からの武道への関心の高まりや大学における武道学科設置等の社会情勢のなか、正力松太郎・日本武道館初代会長は「青少年の武道の振興をはかるためには、新しい時代に対応する優秀な指導者の養成が欠かせない。その一環として武道の学術的研究が必須である」と学会の発足を強く要請しました。これに呼応する形で高校・大学の武道関係教員や各種武道団体の研究部門が中心となって本会が設立されたと聞いております。爾来58年が経ちましたが、その間いくつかの困難な時期も乗り越え、令和9年度(2027年度)中には60周年を迎えます。この間の学会運営に当たられた方々や学会を支えていただいた皆様に、心からの御礼を申し上げる次第です。
任期中に迎えます60周年事業を成功に導くことと、学会運営の実務をお願いする酒井新理事長をはじめとする新執行部の方々のお仕事をサポートし、会員の皆様の研究活動発表の場としての体制をさらに整備していくことが課せられた責務と思っております。具体的には、①国際展開して久しい「武道」の再定義、②他学会・他領域との交流促進、③若手研究者の研究支援体制の確立、④社会からの学術的要請への対応等が、これからの武道学会に求められることと考えております。とくに④に関しましては、(公財)日本武道館が中心となって武道の国内文化財への申請(将来的にはユネスコ無形文化遺産への申請)が計画されていますが、学術的見地からの助言をすることを通じてこれに協力して参ります。
なお、今年度の学会大会は59回目を迎えますが、東北学院大学で開催をお引き受けいただきました。阿部実行委員長、濱西副実行委員長をはじめとする実行委員会の先生方やご関係の皆様に大変お世話になります。何卒よろしくお願いいたします。
最後に。浅学非才ではございますが、会員の皆様のご協力を得て、より魅力的で開かれた学会にしていきたいと考えております。ご指導、ご鞭撻のほどお願い申し上げます。
令和8年(2026)4月