本大会は、仙台大学(主管校)と東北学院大学(会場校)の協力により開催いたします。両校を代表し、ご挨拶申し上げます。

主管校挨拶(仙台大学)

仙台大学 学長 髙橋仁

仙台大学 学長 髙橋 仁

日本武道学会第59回大会が、関係各位のご尽力により宮城県仙台市において開催されることを心よりお慶び申し上げます。本大会は、2000年の第33回大会以来2度目の東北開催となり、今回は仙台大学が主管校、会場校を東北学院大学が担当して開催いたします。

仙台大学は、体育系単科大学として昭和42年に開学し、人格形成の要素である体育・徳育・知育のうち「体育」に教育・研究の比重を置きつつ、建学の精神である「実学と創意工夫」(創意工夫と先見性をもって実学を志し、実学に根ざした人格形成と人材育成を図る)に根ざした広い教育研究領域を探求することを本願としています。そして、現在では、体育学科、健康福祉学科、スポーツ栄養学科、スポーツ情報マネジメント学科、子ども運動教育学科、そして現代武道学科の6学科で構成されています。その基本理念は、「スポーツ・フォア・オール」であり、スポーツは健康の人のためだけではなく、乳幼児から元気なお年寄りはもちろん、寝たきりのお年寄りまで、そして性別や障がいの有無を問わず、トップアスリート、生活の中での楽しみや健康の励みとしてスポーツをする人、スポーツをみることが好きな人、スポーツをささえる人などすべての人を対象としてスポーツを科学的に探究する大学として東北地区はもとより全国に人材を送り出しています。

こうした中、現代武道学科は、武道を応用展開し、「社会の安全」に資する人材の養成を目指して設置されました。具体的には、「教育現場において武道を介して安全教育をも併せて担当できる専門指導者の養成」(保健体育科教員、武道指導者など)、「武道の応用展開としての社会の安全・安心を担う基幹的な人材養成」(警察官、消防士、皇宮護衛官、刑務官、自衛官、警備会社警備員など)を、目指す人間像として掲げています。本学科が開設されたのは2011年4月、まさに東日本大震災の年でありました。あの災害によって、誰もが社会の安全・安心に対してどのように立ち向かえるかを問われる中で立ち上げられた学科でした。被災当時の記憶から自らも社会の安全・安心のために役立ちたいという思いをもち、現代武道学科に入学した学生も多数おります。あの大震災から15年が経過した節目の年に、宮城県において本大会が開催されますことは、本学としても大きな意義を感じているところであります。

結びに、本大会の成功と日本武道学会のますますの発展を祈念しご挨拶といたします。


会場校挨拶(東北学院大学)

東北学院大学 学長 大西晴樹

東北学院大学 学長 大西 晴樹

日本武道学会第59回大会が東北学院大学で開催されますこと、開催校を代表しまして心より歓迎申し上げます。また本学での日本武道学会の開催は、2000年第33回大会以来とのこと、仙台にようこそいらっしゃいました。

私どもの東北学院大学でありますが、その前身はちょうど140年前に仙台神学校として誕生しました。横浜バンド出身の日本人牧師押川方義とアメリカ人宣教師ウィリアム・ホーイによって設立されました。その5年後に仙台神学校はNorth Japan College「東北学院」と改称し、その後キリスト教普通教育の中等教育、高等教育の学校として成長します。この地に撒かれたアメリカ文化は、キリスト教に基づく人格教育を建学の精神とする個人の尊重の気風として花開き、2023年芥川賞を受賞した佐藤厚志、女優の鈴木京香、声優の山寺宏一、ロック歌手の大友康平など個性豊かな人材を輩出してきました。

東北学院大学は、2023年に都心へのキャンパス統合を断行すると同時に、地域の課題、時代の要請に沿う形で4学部を新設し、現在は、9学部15学科に1万1千名の学生を擁する総合大学へと成長しております。学生の9割以上が東北6県からの入学者であり、卒業後も6,7割が東北地方に残るというのが、地域に根差した大学としての本学の特徴であります。

他方、武道に関する正課・正課外の教育研究も活発に行われており、柔道部、剣道部は百有余年の歴史、それに60有余年の歴史をもつ弓道部が加わり、武道の盛んな東北地方を背景に、すぐれた成績を全国大会においても残しております。余談になりますが、木村拓哉主演のドラマ『教場』の武道場は、本学泉キャンパスの体育館がロケに使われております。今大会の会場は、五橋キャンパスでありますが、地下鉄直結のキャンパスであります。自慢は1000人収容可能な押川記念ホールのフランスのアルフレッド・ケルン社製パイプオルガン、図書館にALの設備を合体したコラトリエ・ライブラリーであります。これにより、アクティブ・ラーニングの設備の利用者がキャンパス統合前の3倍近くに増大し、喜んでいるところであります。

末尾になりますが、本大会の成功と、日本武道学会のますますの発展を祈念しまして、会場校挨拶とさせていただきます。